COLUMN

1      朝鮮半島と日本国憲法(9の日通信)
北朝鮮と韓国との間での砲撃戦がおきました。
どう収束させるのか、両国の対応が注目されます。日本政府は米韓と共同歩調をとることを表明していますが、米韓が朝鮮半島海域で継続的に合同軍事演習をおこなって、北朝鮮を刺激してきたことも忘れてはなりません。
韓国では、民間人の死者が出たこともあり、北朝鮮に対する強硬論もあるようですが、世論がその方向に動いた場合でも、政治家には冷静な対応をしてもらう必要があります。
日本においても、危機感だけを煽ることなく、このようなときこそ平和憲法の立場にたって、軍事力によらない解決への外交努力が求められます。
「戦争をしない国 日本」9の日通信
 
 
更新日時:2010/3
2      米国が臨界前核実験(9の日通信)
本年9月15日、米国が2006年以来となる臨界前核実験をおこないました。
米駐日大使が広島の平和式典(8月)列席に続き、9月に長崎市を訪れ、長崎市長や被爆者と面会しました。実験はその直前に、秘密裏におこなわれました。
核のない世界を提唱し、ノーベル平和賞を受賞したオバマ政権による核実験に多くの日本国民が失望と憤りを感じ、様々な抗議の声があがりました。
一方で、潘基文国連事務総長の提案により、国連欧州本部に広島長崎の原爆資料の常設展示が決定されました。このように反核のうねりの広がりもあります。
平和憲法をもつ日本の役割もいよいよ問われています。
「戦争をしない国 日本」9の日通信
 
更新日時:2010/3
3      イラク戦闘終結宣言
2010年9年1日(日本時間)、オバマ大統領がイラク戦闘終結宣言をしました。
戦争終結宣言といっても5万人規模の兵力が残り、イラク政権も安定せず、今後のイラク情勢は不透明なままです。
この戦争に関しては、ブッシュ前大統領や政府高官から過ちを認める発言もあり、参加したオランダやイギリスでは検証がおこなわれ、戦争は間違いとの結論も出ています。
自衛隊イラク派兵を違憲とする判決が出ている日本も検証すべきです。
 「戦争をしない国 日本」9の日通信
 
 
 
更新日時:2010/3
4      302 山のような人(伊藤和也追悼写真展) tomi
山のような人   西鹿島 tomi   
心の底から憎いと思うこの悲劇の中で、私がほっとするのは、“村の中での和也さんの幸せ”です。和也さんの生来の人柄はもとより、異質の宗教、文化の国ならではの努力を積み上げた故と思いますが、子供達になつかれ、村人達に慕われていたこと……
ダラエヌールの村人達が、みな口を揃えて「伊藤は無口で山のよう」といったとか。ただ無口でどっしり構え、頼りがいのある人ということだけでなく、アフガンの人々にとっての“山”は、春になると高い山に降り積もった雪が溶け出し、乾いた大地を潤してくれるという大切な大切な存在なのだという。その“山”がまさに和也さんなのだと思う。
アフガンも私たちも本当に貴い人を失ったけれど、お父様が言われるように、アフガンの星になって、今も村の人達と一緒に、田畑を耕していると思いますし、これまで和也さんたちが成したことは、村の人々に受け継がれ生かされていくのだと安心しています。
その一方で、復興支援の本当のあり方を皆と話し合い、政府の打ち出す方向性に関心を持ち続け、必要があれば修正を訴えることも求められていると思います。
 
更新日時:2010/3
5      303 あ! オレは生きている!(空襲)      tomio
いつもなら平気で駆け上がれる土手、足がふるえていたのか上がれない、夏の上掛けを背中にかけている。突然足が滑って転げ落ちると同時だった。夜中の十時、目の前が真っ白になると同時に耳が痛いバシャッという音と同時に、土手下の溝に落ちた俺の背中にバラバラと何かが落ちた。もう耳もたたかれたようにガンとして何も聴こえない。真っ暗だ。ジーと溝の中に転がり、はまったまま。どの位時間が経ったろうか。ハッと気がついて、手のひらを顔の前に、口と鼻で息をしてみた。
「あ!オレは生きている、息が出来た」。何とも言えずホーッとした。「おーい」と暗闇の中に呼んでみた。近くで「おお大丈夫か」という声がした。そして人が動く気配が、又近くから大きな話し声が聴こえて来た。
その夜、空襲警報が解かれて、寮の部屋に戻り、級友と皆で無事を喜びあった。昭和20年5月、清水市での艦砲射撃の時だ。土手上に砲弾が落ちた。土手下に転げ落ちたので、土石をかぶっただけで命が助かった。運が良かった。寮で友が、「おい、血が」と指す右横腹から、土混じりに血が流れていた。触ってみると少しヒリヒリする。砲弾の破片がかすめたか!
本当に運が良かったのだ。まともに来たら腹の中を貫通していただろう。
人間が作り出したこんなことはもう沢山だ。これが戦争だ! 我々人間が作り出す罪悪だ。
戦争の無い世界を!!平和を守っていこう。
 
更新日時:2010/3
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Last updated: 2010/12/1

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