COLUMN

71      354 わが窮状 沢田研二熱唱  
麗しの国 日本に生まれ 
誇りも感じているが
忌まわしい時代に遡るのは 
賢明じゃない
 
英霊の涙に変えて 
授かった宝だ
 
この窮状 救うために 
声なき声よ集え
わが窮状 守りきれたら 
残す未来 輝くよ
 
麗しの国 日本の核が 
歯車を狂わせたんだ
 
老いたるは 
無力を 気骨に変えて 
礎石となろうぜ
諦めは 
取り返せない 過ちを招くだけ
 
この窮状 救いたいよ 
声に集め 歌おう
 
わが窮状 守れないなら 
真の平和 ありえない
 
この窮状 救えるのは 
静かに通る言葉
わが窮状 守りきりたい
許し合い
信じよう
 
詞 沢田研二
曲 大野克夫
全曲 http://jp.youtube.com/watch?v=qla97qdg7G0&feature=related
更新日時:2010/3
72      353 ノーベル賞の益川さん、平和を語る
科学技術政策シンポジウムブログ「語る:戦後六〇年と憲法・科学者と9条」(毎日新聞2005年5月5日付)の記事より
 
 全国の科学者が『九条科学者の会』を立ち上げた。メンバーの一人、世界的な理論物理学者 益川さんの話
  「名古屋市中心部、鶴舞の生まれ。生家は米軍の焼夷(しょうい)弾の直撃を受けた。不発だったため、焼失は免れたが、焼け野原の中、リヤカーにわずかな家財を積んで逃げる両親の姿が忘れられない。
あんな思いを、子や孫の世代にさせたくない。すごく単純な気持ちだ。戦争は大嫌い。尼崎の電車事故のニュースを見て、皆泣くでしょう。多くの人の死がそこにある。同じことが、米軍が爆撃した街で起きている。たくさんの人が殺されている。僕は人間の名において、そんなことは出来ない。
アインシュタインは、核兵器で人類が滅亡する恐怖から、平和活動をした。僕はもう少し身近に、地球で生きている人間ひとりずつの、今の生活を守るために、戦争はプラスですか、という問いかけを世の中にしたい。 『九条科学者の会』は、科学者の集まりだけど、基本は市民として「戦争をしたいですか?」という問いが出発点だ。その後、行動を起こす時には、科学者の経験や知識を生かすべきだが、それは他の職業の人も同じ。すべての市民が、それぞれの立場で戦争はやめようと言うことが必要だと思う。」
 
更新日時:2010/3
73      307 陸軍中野学校生の手紙         N子 
春、おばあさんの命日にお墓参りに行くと、細く長い淋しい道で、もうすぐお寺という時、目の前に封筒が落ちてきた。 見ると中野学校生徒2人が両手を合わせ、拝むようにしていた。母は封筒を拾うと、黙って2度も3度もうなずいた。
帰りにも同じことがおきた。母が切手を貼る時、中身が落ちた。皆、封がしてないのだ。それには「お父さんお母さんお元気ですか、僕はすこぶる元気です。」祖父母・兄弟の身を案じつつ、故郷の風景が美しく書かれていた。切手を貼り封をして、私がポストに入れた。
 8月15日終戦。戦後しばらく過ぎてから、中野学校は特別な学校と聞いた。
 あの切手のない手紙、封のしていない手紙、差出人の名前のない手紙は、受け取った人だけがわかるお別れの手紙だったのだ。
いま、想い出しても涙があふれ出る。
笹岡に中野学校跡の記念碑がある。
 
 
更新日時:2010/3
74      313 先人の思い胸に小さな一歩 《われもこう》
 今年も8月6日9日が巡ってくる。
 朝日新聞も被爆者の生の声を載せている。自分が被爆していることが夫に知られると離婚されるから、子どもが結婚できないからと原爆の呪縛から解き放たれることなく一人で耐え、70歳を過ぎてやっと被爆者としての自分の為に生きようと決めた女性の写真が載っていた。
 被爆した人たちが高齢になり背中を押される思いで辛い体験を語り始めているという。
 私たちは多くの辛い体験をされた先人たちに思いを馳せ意思を汲み取り、それを次世代に伝えていくと言う役目を負っている。
声高に「平和を!!」などといわなくても良いような国であって欲しい。先ず人の命が大切にされる国であって欲しい。そんな思いを胸に抱き、小さな一歩だが今年も平和行進に参加しよう。
 「子の為に、孫の為にとひた隠し 齢重ねて重き口開く」   《吾亦紅われもこう
更新日時:2010/3
75      312 NHKスペシャル「戦場、心の傷」 《われもこう》
アフガニスタン、イラクからの帰還兵の1/3の30万人が『心的外傷後ストレス障害(PTSD)』を患っているという。女性の兵士も今では1万人を超え、その内1/3が母親という。正義の戦争だと諭され行った戦場。しかし、そこは殺すか殺されるかの世界。常に恐怖心と闘いながら、人を殺したという罪意識からも開放されず、帰って何年経っても普段の生活に戻れない。人としての良心がある限り、その呵責に耐え切れず、心の傷は癒えない。お酒に溺れる人、自殺する人、パニックを起こす人、物音に警戒する人、自分の子供を抱けない人などなど、見ていて胸が苦しくなった。戦争はきれいごとではない。《われもこう》
更新日時:2010/3
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Last updated: 2010/12/1

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